今回はヤマハ株式会社制作の最高ランククラシックギターのモニターとなった
日時:2016年2月28日
会場:東京音楽院
インタビュアー:飯田敏史(ギタリスト)
飯田(以下I):
熊谷(以下K):約一週間ほど経ちました。
I:使用してみた感想を伺っていきたいのですが、例えば、
K:ネックが薄めでかまぼこ型に成型されていて、
I:海外の製品と比べると小型なのでしょうか。
K:ネックの幅が広かったり、厚みがある場合が多いので、
I:ギターをこれから購入する方に向けて、
K:実際に構えて押さえてみる事が大切です。
I:それでは続いて、右手に関してはどうでしょうか。
K:右手で触れる感覚は弦によって変わります。弦を変える事で、
I:今はまだ短い期間ですが、どのような弦を張っていますか。
K:最初はオーガスティンを張っていましたが、
I:楽器本体の重さ、はどうでしょうか。
K:自分のギターよりも軽いと思います。
I:続いて皆さんが気になる、音についてはどう感じますか。
K:スタンダードでありながら、音色にバリエーションがあり、
I:熊谷さんが感じるスタンダードな音、
K:伝統的な印象です。最近は現代的な構造で、
I:楽器の作り方に関しても昔ながらの作りの方が好みですか。
K:中身の構造に関しては特にこだわりませんが、
I:音量に関してはどうでしょうか。
K:ギターの中では決して音量が大きい楽器では無いと思います。
I:音量だけでは良し悪しを判別できない、という事でしょうか。
K:
I:音に関する全体の印象はどうでしょうか。また、
K:バランスの良いギターだと思います。
(「ラグリマ」(フランシスコ・タレガ)を演奏)
I:色々考慮してこのギター、どうですか?
K:好きなタイプですね、なんか気に入ってます。
I:気に入った点があれば教えてください。
K:見た目ですね(笑)。
I : ここまで、楽器について色々と興味深いお話をお伺いしてきましたが、
やはり百聞は一見にしかず。いや、百閒は一聴にしかず ということで、
熊谷さんの演奏でこのギターを聴いてみたいと読者の方も多いかと思います。
近々このギターで演奏する機会はありますか?
K : よくぞ聞いてくださいました(笑) 実は、4月3日(日)17時より
東京音楽院にてオーストリアから来日するギタリストFlorian Palier氏と
ジョイントリサイタルを行います。こちらのリサイタルでこのギターで演奏したいと思います。是非お越しください。
I : それは楽しみですね。コンサートのご成功をお祈りしています。
今日はありがとうございました。
—————————————-[ コンサートのお知らせ ]—————————————
第2回ワインと音楽を楽しむ会
日時 2016年4月3日(日) 18時開場 18時30分開演
場所 東京音楽院 新宿区新宿5丁目11-20 伊土ビル202号室
(東京メトロ新宿3丁目E2出口より徒歩3分。医科大通り沿い)
演奏 熊谷俊之&Florian Palier
チケット 3,000円(限定16名)
※グラスワイン1杯付き
お問合せ info@kons-tokyo.com または090-6448-9324
曲目 A.バリオス作曲 全ての祈り 春のワルツ 前奏曲作品5-1
R.ミランダ作曲 アパッショナータ 他
【Florian Palier】
オーストリア生まれ。幼い頃からギタリストである父ヨハン•パリアーにギターを師事する。その後キューバ人ギタリスト、マルコ•タマヨに師事。2015年ウィーン国立音楽大学院でアルバロ•ピエッリのクラスを審査員満場一致の成績で終了。クラシックギタリストとして活動をするパリアーだが、長い間ジャズギタリストとして、その他エレクトリカルな数々なミュージックシーンでも活動し、クラシック以外のジャンルでも音楽経験が豊富である。ペペ•ロメロ、デュージャン•ボグダノヴィチ、ロサンゼルスギターカルテットには特に影響を受ける。ユンディ•メニューイン創設のLife Music Nowメンバーとして活動もしている。
アンナ•アマリア国際ギターコンクール(ドイツ•ワイマール)
クトゥナ•ホラ国際ギターコンクール(チェコ)
ツヴェンツ国際ギターコンクール(オランダ•エンスヘーデ)
数々の国際コンクールに優勝を果たしている。
これまでに欧米を中心にコンサート活動を展開し、台湾ではコンサート以外にもラジオ、TV等メディアにも多数出演している。現在オーストリア•グラーツ市Johann-Joseph-Fux-Konservatorium音楽院ギター科講師。