【コンサートレポート】梯剛之さん 高槻市、芦屋市

2016年3月20日高槻市摂津響saal、21日芦屋市The Music Center Japanにて
ソロリサイタルが行われました。プログラムは以下の通りです。
(高槻、芦屋ともに同じ)

【プログラム】

・モーツァルト サルティの主題による変奏曲 K460
・ショパン 幻想即興曲
・ショパン 子犬のワルツ
・シューベルト 楽興の時 第3番
休憩
・ベルク ピアノソナタ第1番
・ベートーヴェン ピアノソナタ 第31番 作品110 As-Dur

高槻市の摂津響Saalは、芥川上流に広がる「摂津峡」の入り口に
位置し、緑豊かなところです。
恐らく摂津響Saalの響は峡にかけたのでしょう。

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(リハーサル中の梯剛之さん)

70名ほどのサロンですが、これまで横山幸雄さんや西村由紀江さんら
著名アーティストがこちらで演奏しています。
オーナーの山口さんもピアニストですので
ピアノやサロンへのこだわりが行き届いていました。

演奏会は、サロン特有の濃密な空間と、
間近に迫る音楽、静寂、緊張、様々な要素が
入り交じり、素晴らしいコンサートとなりました。
中でもベートーヴェンのピアノソナタ作品110は、
どっしりとした深み、精神的崇高さ
作曲家の哲学が感じられ
もはやピアノソナタの域を超え、交響曲を聴いているかの様でした。
梯さんのベートーヴェンは久々でしたが、今年は
悲愴ソナタなど、レパートリーに入っているそうです。

実は前日に38度の熱を出した梯さん。
一時はキャンセルの可能性もありましたが、なんとか気力で乗り切りました。
改めてプロの演奏家は大変です。

(モーツァルト、サルティの主題による変奏曲)

翌日の芦屋については、the music center japanオーナーの中西さんが
ブログに書かれておりますので是非ご覧ください。
中西さんは、商社を退職後絵画に没頭し、これまで世界中で
様々な絵画を描いてきたそうです。
注目すべきは、ブログの中で梯さんの演奏を色彩で分析しております。
色彩の感じ方は人それぞれですが、大変興味深いです。
言葉で表現するのとはまた違い、音楽の感じ方を
視覚的に表現する、時に言葉よりも具体的に
伝わる気がします。

(The Music Center Japan 中西氏、コンサート色彩評)http://tmcj.jp/activities/%e6%a2%af-%e5%89%9b%e4%b9%8b%e3%83%94%e3%82%a2%e3%83%8e%e3%83%aa%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%ab/